第二回京急蒲田処女小説文藝大賞

開催概要

この度、cooked.jpでは5月6日(日)に東京流通センター 第二展示場(E・Fホール)にて開催される第十四回文学フリマ内 ブース “Fー30” にて、第二回京急蒲田処女小説文藝大賞を開催することになりました。今回も小説を本職としない、3名の新米小説家が、作品を書き下ろし出品します。書きあぐねていたそれぞれ個性から捻り出された、入魂の作品に仕上がっていますので、この機会にぜひ足を運んでいただけると幸いです。各タイトル、限定30部の予定です。
また前回ノミネートされた小説家である出宰漱太郎先生の新作が同日に先行発売されます!こちらは限定10部。この機会にぜひお求めください!

日時・場所

2011年5月6日 日曜日 11時〜17時
会場
東京流通センター 第二展示場 “Fー30”

審査委員会

第2回の審査員は…

以下の9名(50音順、敬称略)の審査委員による審査会を文学フリマ終了後、6月に行います。厳正な審査の結果発表は8月を予定しています。

受賞作品決定!G R A N D P R I Z E !

大賞: 谷口 暁彦彦「四月の続き」

優秀賞: ナベタン・ヘッセ「中洲(川の)」

審査総評

作家自身の新婚生活と初めての小説を執筆する過程を題材にした谷口暁彦彦の本作はひねくれた独特のメタ構造を作りつつも、生活のナマナマしさが漂う作品である。
ボールペン画のイラストをペンプロッターで、寸分の狂いなく複製するというブックデザインからもこのメタとナマの両面を感じることができて面白い。
新宿のバー「どん底」で行われた審査会では、ストーリー構造の複雑さ、作品としての完成度の高さにおいて、ナベタン・ヘッセの「中洲(川の)」にも高い評価が集まり、本作との間で審査員の意見が二分し非常に白熱した議論が行われた。
最終的に文章の正直さ、日常生活を描いたストーリー、そして癖のある谷口らしい構造が評価され、第二回京急蒲田処女小説大賞の受賞にいたった。

川田 十夢KAWADA Tom

その指触り、アップデートしますか?

プロフィール

1976年生まれ、熊本県出身。公私ともに長男として活躍。「AR三兄弟の企画書(日経BP社)」「ARで何が変わるか(技術評論社)」を出版。TVBros.「魚にチクビはあるのだろうか?」、WIRED「未来から来た男」、ワラパッパ、Men's Precious、ITMedia、CBCNETなど、連載多数。このたびは、触覚小説という新しい文体に初挑戦。あなたの琴線に触れますように。
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谷口 暁彦彦TANIGUCHI Akihikohiko

四月の続き

プロフィール

2010年、大学時代の友人である渡邉朋也と共に、架空のメディアアートの学校、思い出横丁情報科学芸術アカデミーを設立。以後、同アカデミーの教員兼学生として、夜ごと思い出横丁に集ってはメディアアートについての思索と実践を行っている。ソロではインターネット上で糞みたいな習作を発表したり、埼玉の実家を3D空間上に再構成するVJなどの活動を行う。
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ナベタン・ヘッセHesse Nabetanne

中洲(川の)

プロフィール

1984年東京生まれ。
三浦綾子を愛読する母の厳しい指導のもと、幼少期より作文の訓練に明け暮れる。豊玉東小学校在学時の95年に、手塚治虫のエッセイ「ガラスの地球を救え!」の読書感想文で読書感想文コンクールに入選し、たしか青島幸男東京都知事(当時)から賞を受ける。初めて読んだ小説は、たぶん父から贈られた十辺舎一九「東海道中膝栗毛」。

出宰 漱太郎DEZAI Sotaro

惑星

西暦1971うまれん
身長168センチメンタル


たちよみ : 惑星 予告編